2014年10月27日月曜日

秋空に、トマトと頬の、赤染まる。

時が経つのは本当に早いもので、僕がフランスから帰国して一年が過ぎました。

長い間フランスに居てたせいか、いまだに日本語がおぼつきません。

先日、カフェにて。

「アイスコーヒーのSサイズください。」と言うつもりが…

「アイスコーヒーの冷たいのください。」と言ってしまいました。

店員さんに「アイスコーヒーは冷たいものしかございませんが?」とツッコまれてしまいました。

さらにその翌日、友人宅での食事会にて。

「トマトはフルーツや!」と主張する友人に対して…

「トマトは果物やろ!」と言ってしまいました。

本当は「トマトは野菜やろ!」と言いたかったのに。

友人に「ほんま相変わらずやな!」と言われて気づきました。

こういう言い間違いが多いのは昔からでした。

そういやこんなこともありました。

5年くらい前に、ローソンにて。

「マイルドセブンください。」と言いたかったのですが…

「セブンイレブンください」と言ってしまいました。

少し間が空いた後、店員さんは「あぁ!」と言って、

「セブンイレブンはあっちです!」とご丁寧にも指でさして教えてくれました。

恥ずかしさに頬を赤らめてセブンイレブンに向かう青年がいたらば、それは僕です。

どうも山田です。


さて、今回はすっかりシリーズ化してしまった「街に溢れるフランス語」の第4弾。

今回は「なんでこんな名前つけてん!」と、ついついツッコんでしまったものをご紹介します。


まずはこちら。


美容室 Elle fou

姫路市で見つけた美容室「Elle fou (エルフゥ)」。

フランス語で「Elle (エル)」は「彼女は」の意味で、

「fou (フゥ)」は「狂った、気違いな」という意味になります。

あえて英語に訳すならば「She crazy」。

英語でいうところの「is」にあたる「est」が抜けているし、

フランス語の形容詞には男性形と女性形があって、主語に合わせて形が変わるので、

正確には「Elle est folle(彼女は気違いだ)」となるのですが、そんなことはどうでもいい…

なんでこんな名前つけてん!


続いてはこちら。
ブティック Soeur de Très Très

大阪・梅田のNU茶屋町で発見したブティック「Soeur de Très Très (スール・ド・トレ・トレ)」。

「Soeur (スール)」は「姉・妹」、「très (トレ)」は「とても」となるのですが、

日本語に訳しようがないので、こちらも英訳してみましょう。

「Sister of very very」

全く意味がわからない…。

「とてもとても」何やねん!


続いてはみなさんも見たことがあるのではないでしょうか。

カフェ Café de crié

全国にチェーン店を持つカフェ「Café de crié (カフェ・ド・クリエ)」。

「crié (クリエ)」は「叫んだ、泣きわめいた」という意味になります。

文法的にもおかしく、友人のフランス人に聞いても「意味不明」だというこの店名。

偶然か必然か、上の写真を撮ったのは兵庫県神戸市内にある店舗。

渦中のあの元議員さんもここで「泣きわめいた」のでしょうか。


最後はこちら。

美容室 LA DEUX CHEVEAUX

関東地方で見つけた美容室「La deux cheveaux」

 いろいろツッコむところがあり過ぎるのですが…

まず「Cheveaux」なる言葉はフランス語には存在しません。

おそらくは「髪の毛」を意味する「Cheveux (シュヴー)」、

もしくは「(複数の)馬」を意味する「Chevaux (シュヴォー)」、

どちらかのスペルを間違えたのだと思われます。

美容室ということを考えると「髪の毛」の方なのでしょう。

しかし、「Cheveaux」の前に「2つの」という意味の「deux」があるので、

仮に髪の毛だったとしても「2本の髪の毛」となり、いずれにせよツッコまざるをえません。

髪の毛が2本しかない人は美容室には来ません。

っていうか髪の毛が2本しかない人は「海平さん」しかいません。


間違いは誰にでもあります。

え?どの口が言うてんねんって?

今後、言い間違いには注意いたします。


山田 剛士